アラビカとロブスタ
アラビカ種とロブスタ種のコーヒーは一見すると同じように見えますが、これら2つの人気のあるコーヒー種には重要な違いがあります。以下の表にいくつかの基本的な違いを示しています。
1.生育条件: アラビカ種のコーヒー潅木は、典型的には高さ2.5-4.5mに成長し、15-24度Cの気温と年間降水量1200-2200 mmが必要です。一方、ロブスタ種は、若干高く4.5 -6.5mに成長し、アラビカ種よりも暖かい気温18-36度Cと若干多くの年間降水量(2200-3000 mm)が必要です。アラビカ種のヘクタール当たりの収穫量はロブスタ種より低い、つまり生産コストが高いということです。
アラビカ | ロブスタ | |
---|---|---|
標高 | 600-2200m | 0-800m |
降水量 | 1200-2200mm | 2200-3000mm |
気温 | 15-24度C | 18-36度C |
2.豆の形状: アラビカ種のコーヒー豆は、より小さく丸みを帯びているロブスタ種の豆より、若干大きいか、楕円形をしています。2種類の豆には構造的な相違が存在しています。そのことにより、同一条件化で焙煎したとしても違いが生じます。
アラビカ種
ロブスタ種
3.カフェインとクロロゲン酸: どちらの種も潜在的に昆虫を寄せ付けず、微生物を殺菌すると言われています。アラビカ種はロブスタ種よりも、カフェインとクロロゲン酸の含有量は少ない。
クロロゲン酸
アラビカ | ロブスタ | |
---|---|---|
カフェイン | 1.2% | 2.2% |
クロロゲン酸 | 5.5-8.0% | 7.0-10.0% |
4.脂質と砂糖含有量: アラビカ種は、ロブスタ種より脂質は60%多く、砂糖濃度は2倍となっています。砂糖の割合が大きくなると、焙煎中に砂糖成分が分解し、その結果、酸味が増し、そしてコーヒー中に溶け出します。
砂糖分子
アラビカ | ロブスタ | |
---|---|---|
砂糖 | 6-9% | 3-7% |
脂質 | 15-17% | 10-11.5% |
5.受粉: アラビカ種は、自家受粉(Self-pollination)植物であり、このことにより、他家受粉(Cross-pollination)のロブスタ種に比べて、木の一生のうちで突然変異や多様な変種が生じることが少ない。
6.染色体: アラビカ種の染色体数は44で、ロブスタ種の22の2倍です。
以上は全てを網羅したものではないですが、両方の種の基本的な違いがお分かりになると思います。
http://coffeechemistry.com/agriculture/differences-between-arabica-and-robusta-coffee.html
参考1 世界のコーヒー消費量(アラビカ種 対 ロブスタ種)
Presentation NCA Convention March 2014 BNP Paribas
http://cached.newslookup.com/cached.php?ref_id=349&siteid=2096&id=5365522&t=1395764693
参考2 アラビカ種 対 ロブスタ種 需要の相対比率
Presentation NCA Convention March 2014 BNP Paribas
http://cached.newslookup.com/cached.php?ref_id=349&siteid=2096&id=5365522&t=1395764693
参考3 アラビカ種 対 ロブスタ種 生産国比率
http://www.barkingdogcoffee.com/our-coffee/arabica-vs-robusta/